空色なキモチ

□ 満月の夜に見る夢は □

満月の夜に見る夢は 第3章 第45夜 閑話 翔吾side

 
 雪乃が妊娠しているかもしれないと知って飛び上がったのに、生理が来たとメールがあった。
 ションボリしながら移動しつつ、携帯を操作しててふと思い出す。


 雪乃はなんであんなに頑なに真奈美の子どもを俺の子だと思った理由を言わないのか?

 直接雪乃に訊けないのなら、真奈美に……。





『へえ? 彼にはまだ言ってないけど妊娠三ヶ月なのって伝えただけよ?』


 電話口で真奈美がかったるそうに零す。


「そうなのか……」


 何か手がかりがあると思って尋ねてみたけど、有力なものはなさそうだった。
 何度もしつこく訊くのも悪いし通話を切ろうとした、時。


『あー私が“妊娠三ヶ月”って言った途端、青ざめたけどね。さあっとすごい勢いで血の気が引いてた。ちょっとあの引きには驚いたけど』

「……え?」


 妊娠三ヶ月?
 俺が真奈美を孕ませたって思ったから青ざめたのか? それとも――


 嫌な予感を押さえ込むには重い内容すぎるな……。



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Date:2013/02/09
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Thema:オリジナル小説
Janre:小説・文学

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