空色なキモチ

□ VOICE □

VOICE 31

第31話 反省と決意

柊視点




 未来の寝顔をしばらくじっと見つめていた。
 たくさん泣いたから、明日目が腫れていないといいけど。濡らしたタオルをあててやったほうがいいだろうか。


 とうとう本当のことを言ってしまった。
 自分が兄であることを。もう引き返せない。



 早く本当のことを伝える決断ができなかったから、未来に辛い選択をさせることになってしまってた。本当に謝りようがない。
 まさか俺に身を委ねようとするなんて夢にも思わなかった。
 兄の癖に妹の胸に触るなんて、触らされた、が正しいけどやっぱりいけないことだ。言い訳をしてはいけない。

 決して大きくはないけど、柔らかくて立派な大人の胸だった。
 こんなこと恥ずかしくて誰にも言えやしない。さすがに修哉にだって言えない秘密ができてしまった。
 つい未来の胸を触れた手を見て、考え込んでしまう。あとから感触を思い出して考えるなんて変態すぎるだろう。しかも欲情しそうになったから最悪だ。ごめんな、未来。



 こんなにもかわいい寝顔の妹に一瞬でもムラッと来たなんて……許してくれ。
 眠っている未来に向けてベッドの上で土下座した。


 しかし気になることがある。
 未来は俺を恨んでいないのだろうか? あんな最低な父親の息子なのに。


 これからはあの父が未来を苦しめた分、俺が取り戻す。
 できる限りのことはしてやりたい。


 世界中の誰よりも幸せになってほしいと思う。



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Date:2013/08/08
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Thema:オリジナル小説
Janre:小説・文学

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