概要: 第140話 タチの悪い人未来視点 これ以上下がれないってくらい非常階段の扉に背中を押し付けられて痛みを感じる。 逃げ場を失ったわたしは身動きもできず、カタカタ震えるだけで喉の奥で小さく声をあげることしかできない。それは言葉にもなっていなかった。 「バージンなら上乗せするよ」 ぎいっと音を立てて非常階段の扉が開けられた。驚いて「あっ」と小さく声が出てしまう。 その扉の動きに合わせてわたしの身体は階段の...
概要: 第139話 危険なエンコー未来視点 A駅前のビルの六階にあるカラオケに行った。 代金は言われたとおりみんな払ってくれた。時間は二十時ちょっと前でなおかつ金曜日だからか客入りがいいようで混んでいて小さい個室しかあいていなかったと言う。長いソファとほぼ同じ長さのテーブルが平行に並んでいてる部屋だ。 一番奥のカラオケの機械と舞台があるところにスポーツマンタイプの竹田さん。その左隣にわたしで、その左隣に麻美、...