空色なキモチ

2013年09月の更新履歴 [前月]  [次月]

2013/09/30
VOICE] VOICE 138
2013/09/30
VOICE] VOICE 137
2013/09/29
VOICE] VOICE 136
2013/09/29
VOICE] VOICE 135
2013/09/28
VOICE] VOICE 134
2013/09/28
VOICE] VOICE 133
2013/09/27
VOICE] VOICE 132
2013/09/27
VOICE] VOICE 131
2013/09/26
VOICE] VOICE 130
2013/09/26
VOICE] VOICE 129
2013/09/25
VOICE] VOICE 128
2013/09/25
VOICE] VOICE 127
2013/09/24
VOICE] VOICE 126
2013/09/24
VOICE] VOICE 125
2013/09/23
満月の夜に見る夢は] 満月の夜に見る夢は 第7章 第93夜 恩愛
2013/09/23
VOICE] VOICE 124
2013/09/23
VOICE] VOICE 123
2013/09/23
VOICE] VOICE 122
2013/09/22
VOICE] VOICE 121
2013/09/21
VOICE] VOICE 120
2013/09/21
VOICE] VOICE 119
2013/09/20
VOICE] VOICE 118
2013/09/20
VOICE] VOICE 117
2013/09/19
VOICE] VOICE 116
2013/09/19
VOICE] VOICE 115
2013/09/18
VOICE] VOICE 114
2013/09/18
VOICE] VOICE 113
2013/09/17
VOICE] VOICE 112
2013/09/17
VOICE] VOICE 111
2013/09/16
VOICE] VOICE 110
BACK|全3頁|NEXT

VOICE] VOICE 138

 概要: 第138話 初めての経験未来視点 十九時に急いで図書館を出て駅に向かう。  仕事中に麻美から『バイト終わったらすぐS駅前に来て』とメールが来ていた。 昨日約束していたからわかっていたけどわたしが来ないと思ったのかもしれない。わたしには拒否権がないことを麻美はわかっているはずなのに。   図書館からS駅は最寄だけど普通に歩いたら十分近くかかるので小走りで向かった。「未来! こっちだよ」 券売機の前に麻美...

VOICE] VOICE 137

 概要: 第137話 鋭い指摘悠聖視点 十九時十五分。 白衣姿とはイメージがガラッと変わった亜矢さんがファミレスに入って来た。 ピンクのフリルつきのキャミソールに薄手の七分袖のカーディガンにネイビーのサブリナパンツに白のミュールでまるで仕事帰りのOL風。「お待たせ。ごめんね」 亜矢さんは肩にかかった髪を後ろに払い、僕のお水を飲んだ。「あ……それ」「気にしない! 走ってきたから喉渇いちゃって」 よく見ると額の辺りに...

VOICE] VOICE 136

 概要: 第136話 小悪魔な妹柊視点 一日中いやな予感がしていた。 昨夜あんなにうなされるほど怖い夢を見た未来が心配だった。よっぽど不安なことがあるんだと思う。 昨日のバイト帰りからなんだか様子がおかしいのは気づいていたけど聞き出せなかった。 今日は今日でバイト帰り迎えに行くとメールをしたら、友達と約束があるからひとりで帰るなんて返信してきた。 友達と会った後、迎えに行くとメールし直したのに一向に返事が来な...

VOICE] VOICE 135

 概要: 第135話 彷徨う心悠聖視点 学校を終え、湊総合病院の前で大きく深呼吸をした。 昨日の夜の未来と兄貴を見て、亜矢さんに会いに行こう決めていた。 もちろん亜矢さんが今日出勤しているかどうかはわからないけど、ダメもとで来てみた。連絡先を知らないからこうやって訪ねるしか方法はなかった。 時計を見ると十六時半を過ぎている。 日勤だったらもうすぐ終わりだろうし、夜勤だったらそろそろ出勤してくるはず。 最悪なの...

VOICE] VOICE 134

 概要: 第134話 友達との約束未来視点 昨日図書館で麻美と約束をしたことを今日は実行しないといけない。 幸い悠聖くんは用事があるから図書館には来ないとのことだった。ちょっと素っ気ない感じがしたけど助かった。問題はお兄ちゃんのほうだ。  『今日も十九時に図書館前で待ってる』 バイト前に来たメール。もちろんお兄ちゃんから。 これに対して嘘をつかないといけないのが心苦しかった。早く連絡しておかないとわたしを迎え...

VOICE] VOICE 133

 概要: 第133話 苦しい思い悠聖視点 心臓がバクバクいっている。 布団に横になっているのに……尋常じゃない拍動。外に漏れてしまうのではないか不安になるくらい。そんなことありえないのに。 未来が眠りながらうなされて、僕が気づいた時には兄貴が未来を宥めていた。薄目を開けてその様子を伺っていたら、未来が泣きながら兄貴に抱きついたんだ。 それだけでもかなり心穏やかじゃなかった。 兄貴もしっかり未来を抱き寄せて……極め...

VOICE] VOICE 132

 概要: 第132話 嘘つき柊視点 この前のように和室で三人で寝ることになった。 俺が真ん中で右に未来、左に悠聖で並びも前と一緒。 違うのは照明が豆電球程度でいいいこと。未来がしゃべれるようになったから薄暗くても大丈夫になった。 悠聖はタオルケットをおなかの辺りにかけ、俺の方を向いて眠っている。 未来はちゃんと布団をかけ、同じく俺の方を向いて眠っている。大事な弟と妹の寝顔を交互に見て、目を閉じた。――――――――――――…...

VOICE] VOICE 131

 概要: 第131話 歯痒い思い悠聖視点 二十時を少し過ぎた頃、兄貴と未来がマンションに帰って来た。 出迎ると、ふたりとも酷く疲れたような顔をしていた。そして何となく異質な空気を感じてしまう。「ただいま」 兄貴が未来の背中を押して上がらせると、彼女はリビングの方に向かって、頭をペコリと下げた。「またお世話になります」 家に挨拶しているようでかわいいなと思いつつ、僕は別のことを考えていたんだ。 今日の図書館での...

VOICE] VOICE 130

 概要: 第130話 隠しごと柊視点 十九時ちょっと過ぎに図書館前に着くと、未来は入口で俯いて待っていた。 その横に車を止め、「待たせた?」と声をかけると未来はすごく驚いた顔をした。 車が止まったことすら気づいていなかったようだ。何かに怯えているようなその様子にいやな予感しかしなかった。「どうした? 未来」「……な、んでもない」 そう口ごもりながら助手席の方にまわってきて急いで車に乗り込むと、慣れた手つきでシー...

VOICE] VOICE 129

 概要: 第129話 友人の過去と交換条件未来視点 図書館の館長も職員の方々もわたしが話せるようになって驚いていた。 みんなよろこんでくれて、その気持ちが本当にうれしかった。 わたしも誰かに何かを聞かれてもすぐに答えられるようになってうれしい。首からぶら下げていたプレートも必要なくなった。 いつものように本を書架に戻していると後ろから肩を叩かれ、振り返ると麻美だった。「よっ! 未来」「麻美……」「えっ? 何? ...

VOICE] VOICE 128

 概要: 第128話 魔性の女悠聖視点 未来が話せるようになってクラスメイトもかなり驚いていた。 今まで未来をスルーしていた奴らもここぞとばかりに声をかけている。 健吾はニコニコしながら「弓月が話せるようになってよかったな」と僕に声をかけてきた。未来に直接話しかけることはできないらしい。意外とシャイな男だ。「でもさ、どんなきっかけがあったんだろう?」「僕も同じことを思った。きっかけがあったと思うよな」「そりゃ...

VOICE] VOICE 127

 概要: 第127話 ずるい自分柊視点 朝、未来が俺の頬にキスをした。 そして「大好き」と声に出して言ってくれた。それだけでもう充分だった。 俺は未来を愛している。一生未来だけでいい。 たとえ結ばれない運命だとしても未来だけを思い続ける。その思いだけで生きてゆける。 未来がシャワーを浴びてベッドルームに戻って来たこともすべて知っていた。 俺はあえて寝たフリをしていた。するとクローゼット前で未来は寝衣を脱ぎ出し...

VOICE] VOICE 126

 概要: 第126話 きっかけは……未来視点 ホテルのベッドで目覚めるとお兄ちゃんが隣で眠っていた。 やっぱり昨日のことは夢じゃなく現実だった。うれしい反面、悠聖くんへの裏切りの気持ちが押し寄せてきて胸が痛む。これで終わりにするから許してと心の中で誓った。 こうしているとお兄ちゃんのあの寝室で眠っていた時を思い出す。気がつくといつも腕枕の状態だった。そして今も。お兄ちゃんの胸に手を置くと、ゆっくり上下に動いてい...

VOICE] VOICE 125

 概要: 第125話 結ばれない運命柊視点 俺の感情が泡のように弾け、気づいた時にはベッドから飛び起き正坐をしていた。 そんな俺を未来は目を丸くして見つめている。 うつ伏せになった未来の右手を掴むと「ひゃっ」と小さな声を上げた。 そのまま未来の身体を強引に半分仰向けのような横向きの体勢にしてしまい、俺は後悔することになる。未来の胸元が少しはだけて小さな谷間を目の当たりにしてしまったから。 驚愕する未来の表情に...

満月の夜に見る夢は] 満月の夜に見る夢は 第7章 第93夜 恩愛

 概要:   翔吾さんの実家からの帰りの車中で、今日はお互い疲れただろうし簡単に夕食を済ませて早めに床につこうと話をしていた。 翔吾さんは運転もしていたから疲れはわたし以上だろう。 缶ビールを一本飲んで、スッキリした表情で「そろそろ寝ようか」と声をかけてきた。時間はまだ二十一時をまわったばかりだった。 ご両親に結婚を認められてほっとしたのだろう。 ずっと説得してくれていたのは全部わたしのため。そう思ったら本...

VOICE] VOICE 124

 概要: 第124話 俺の責任柊視点「――お兄ちゃん? 顔色悪い」「大丈夫だよ。心配するな」 不安そうな顔で未来が俺を見ていた。 悟られないよう冷静を装うのに必死だったし、そんな目で見つめられるとドキドキしてしまう。 たった十五歳の少女がそんな目で男を見るなんて考えたら少し怖くなった。誰でも、どんな男でもこの目で見られたら恋に落ちるような……悲しそうな寂しそうな憂いを含んだ瞳。 俺はすぐに未来から目を逸らした。 ...

VOICE] VOICE 123

 概要: 第123話 彼女の声柊視点 未来をベッドに残し、俺は浴室の脱衣所で彼女の母親に電話をかけた。 未来と一緒にいること、実父から接触を促す連絡が来たことを伝えたらかなり狼狽していた。 実父が未来を家に迎えに行くと言っているので、その家は危険と判断したと伝える。未来の母親は今にも泣き出しそうな声を上げた。 もう一度未来を預からせてほしいと申し出たところ、近々引っ越しの予定があることを聞いた。 部屋が決まる...

VOICE] VOICE 122

 概要: 第122話 緊張する俺柊視点 未来をホテルに連れ込むとは思ってもみなかった。 行くところがなくてしょうがなかった。とはいえ、ビジネスホテルにすればよかったのかもしれないと入ってから後悔した。だけど離れた隙に未来をかっ攫われるんじゃないかという不安もあった。 それが自分のいいわけであることももちろんわかっていた。本当は片時も未来と離れたくないという気持ちが一番強かったんだ。 未来を浴室に誘導して、ベッ...

VOICE] VOICE 121

 概要: 第121話 咎人なわたし未来視点 お兄ちゃんにきつく抱きしめられてわたしは頭の中が真っ白になっていた。 兄妹に戻れない。お兄ちゃんがわたしをすき。 頭の中でその言葉がぐるぐるまわっている。 お兄ちゃんのジャケットのポケットに入れられた携帯電話が震えて、わたしは我に返った。 それに気づいたお兄ちゃんの腕の力が緩まり、わたしの身体をそっと離してくれた。携帯を取り出して画面を確認する。「……あ」「どうした?...

VOICE] VOICE 120

 概要: 第120話 雷に絆されて未来視点 雷の音がゴロゴロ強く鳴っている。 それはまるでわたしを叱咤し、嗜めるかのように聞こえていた。 重ねられた唇が熱い。驚きのあまり息も忘れてしまうくらいだった。 自然に全身に力が入ってしまい、これでもかってくらい目を見開いたわたしの目前にお兄ちゃんの閉じた瞳と黒くて少しだけ長めの前髪。 お兄ちゃんの顔の角度が変わる。少しだけ離れた唇が風に触れて一瞬ひんやりした。 薄く瞼...

VOICE] VOICE 119

 概要: 第119話 すきなこえ未来視点 目の前のお兄ちゃんのワイシャツの胸と紺色と白の細いストライプのネクタイが視界に入る。 “ごめんなさい” 高鳴る胸の鼓動がバレるような気がして慌てて離れると、同時にわたしの右手首が解放された。 わたしなにやってるの? いくら雷に驚いたからって、いきなり抱きつくなんて。 まだ雷がゴロゴロいってる。 右手に持っていた携帯をお兄ちゃんから借りて羽織っているジャケットのポケットに...

VOICE] VOICE 118

 概要: 第118話 突然の……未来視点 結局土手まで戻ってきてしまった。 ここの土手は階段を下りると地域の人が作っている花畑がある。結構広範囲にいろんな花が植えられていて見るのが楽しい。野球ができるスペースがあったりかなりだだっ広い。 ここから見る星が最高なんだけど、今日は分厚い雲に覆われていて残念。なんだか雨が降ってきそうな天気になってきた。散歩をしている人達もちらほらいるけどみんな足早に通り過ぎていく。 ...

VOICE] VOICE 117

 概要: 第117話 尾行をする俺柊視点 仕事に復帰すると、生徒にいろいろ聞かれた。 風邪で一週間以上寝込んでたということになっていたので心配してくれていた生徒もいれば、本当は旅行にでも行ってたんでしょ? とあることないこと言う生徒もいた。 何はともあれ何事もなくすっと職場に戻れることができてよかった。 休み時間に未来の母親からメールが来た。  『先週はこちらの都合が悪くなり、お約束を守れずすみませんでした。...

VOICE] VOICE 116

 概要: 第116話 兄が来る夜未来視点 快気祝いから二日後、お兄ちゃんが職場に復帰をしたと悠聖くんから聞いた。 よかったと思う反面、快気祝いに参加できず申し訳ない気持ちになっていた。過呼吸を起こしてしまったのも恥ずかしい。  そして、お兄ちゃんと高崎さんのキスを邪魔してしまったのも申し訳ない。 余計に顔を合わせづらくなってしまった。マンションに行かない限り、そういう機会もないだろう。この図書館に来たのに気づ...

VOICE] VOICE 115

 概要: 第115話 彼女の忠告柊視点 泣きながら眠る未来をただ呆然と見つめるしかできなかった。 どんな夢を見ているの? ゆっくりと音を立てないように座り直して未来の寝顔を見ると涙が頬を伝って髪に落ちた。 手でその涙を拭おうとすると未来の身体が少しだけ反応を見せる。起きてしまうか心配だったけど軽く寝返りを打っただけだった。 せめて夢の中では幸せであってほしい。そう祈るような思いで静かに部屋を後にした。 リビン...

VOICE] VOICE 114

 概要: 第114話 お見通し悠聖視点 兄貴が顔を洗いに行くと席を外してから五分以上は経っている。 絶対に未来の様子を見に行っている。それしか考えられなかった。 目の前の亜矢さんはワインを飲みながら料理をつまんでいる。あまり遅くなると彼女に怪しまれると思う。そんなことを考えながら、僕はひとりでドキドキしていた。 それ以上に未来と兄貴がふたりきりになっている状況にも不安を感じている。「――柊さん」 亜矢さんがワイ...

VOICE] VOICE 113

 概要: 第113話 心配な妹柊視点「ところで君、何歳なの?」 亜矢とふたりでワインを飲みながら料理をつまんでいる時、それとなく聞いててみた。 女性に年を聞くものじゃないとよく言うけど、亜矢はまだ若いし問題ないだろう。 料理はどれもおいしくてふたりなのに結構減りが早い。すでに頬を紅潮させた上機嫌な亜矢が箸を置いて口元を押さえた。「あれ? 言いませんでした? 二十二歳ですよ」「え? 同い年?」「学年は柊さんが一...

VOICE] VOICE 112

 概要: 第112話 作戦の弊害柊視点 悠聖と未来が帰ってきて食事にしようとしたら、亜矢がキッチンに俺を呼んだ。 中にいる亜矢の手伝いをしようとグラスを出そうすると、いきなり彼女の手が俺の右腕を強く掴む。「――何?」 キッチンの向こうにいる未来と悠聖に聞かれないように小声で亜矢に声をかけると、彼女は自分の口元に人差し指を当てた。表情がやけに艶っぽくてドキッとする。「ちょっとひと芝居」 亜矢も小声で俺に話しかけて...

VOICE] VOICE 111

 概要: 第111話 無自覚な心と悲鳴をあげる身体未来視点「……あ」 お兄ちゃんと高崎さんが一緒にわたしの方を見た。“ごめんなさい” わたしの唇、たぶんそう動いていたと思う。 全身が震えてしまってよく覚えていない。唇の動いた感覚もないくらいだった。「あ、見られちゃった」 高崎さんの声が遠くで聞こえた。 わたしはその場を離れるように後ずさる。 テーブルの席に戻ろうとした時、身体の違和感に気がついた。 胸が苦しい……!...

VOICE] VOICE 110

 概要: 第110話 兄の彼女未来視点 バイトを終えて図書館を出ると悠聖くんが待っていてくれた。 ニコッと笑いかけてくれてホッとした。 なんだか昨日からソワソワしていた。気にしないつもりでいたけど義父の電話もあったし、お兄ちゃんの快気祝いで会うのも緊張してた。「行こう。兄貴が待ってる」 悠聖くんがわたしの右手をそっと握った。 わたしもその手を握り返す。「今日は未来と手を繋げた」 わたしの顔を見て悠聖くんがうれ...
BACK|全3頁|NEXT