空色なキモチ

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満月の夜に見る夢は] 満月の夜に見る夢は 第7章 第92夜 恩愛
2013/08/25
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VOICE] VOICE 78

 概要: 第78話 わたしの決意未来視点 気がつくと夜中の三時をまわっていて、隣で悠聖くんがよく眠っている。 起きて枕元に置いた携帯電話を見るとメールが一件、母からだった。  『家に帰ったら誰もいなくて部屋の中が血まみれでした。お父さんに連絡がつきません。   あなたも無事なら連絡を下さい。何時でもいいから待っています』 受信したのは夜中の一時近く。全然気がつかなかった。 家に誰もいなかった、ということは義父...

VOICE] VOICE 77

 概要: 第77話 ずっとそばに……悠聖視点 未来の家を逃げるようにふたりで飛び出してタクシーに乗り込んだ。 乗った後、未来はずっと僕の腕の中で震え続けていた。 大丈夫だと言ってあげたかったが、何が大丈夫なのか自分でもよくわからなくて言えなかった。そして、そんな言葉を未来がほしがっているとも思えなかった。 その分僕は指の痛みを感じながらもずっと未来の頭を撫で続けていた。 彼女はなんであんなことをしようとしたのか...

VOICE] VOICE 76

 概要: 第76話 償いの命未来視点流血を含む残虐なシーン(らしきもの)があります。苦手な方はお戻りください。 全身をガタガタ震わせている義父に近づくと、顔だけをこっちへ向けた。 血まみれのナイフの刃が再びギラリと妖しく光る。血はすでに固まっているようで滴り落ちてはいないが、義父の手は血まみれになっていた。相当深い傷を与えたに違いない。「み……らい……?」 恐怖に慄いた表情、声も身体も震えている。 そのナイフでお...

VOICE] VOICE 75

 概要: 第75話 守らなかった約束未来視点 エレベーターホールに立っていると、その扉が開いた。 背の高い精悍そうな感じの男の人が額に汗をかいて降りてきて、わたしの顔を見て驚きの表情を見せた。人がいると思わなかったのかもしれない。その人と入れ違いにエレベーターに乗り、下のボタンを押す。エレベーターの扉が閉まるまでその男の人はわたしを見ていた。 ……知り合いではないと、思うけど。 わたしは扉が閉まりきる瞬間に軽く...

VOICE] VOICE 74

 概要: 第74話 母と彼女悠聖視点  僕は急いで待合室にいる母の元へ戻った。 あんな状態の未来をひとりにはしておけない。早く彼女の元へ戻らないと、と気持ちばかりが焦る。 母は待合室のソファに座ってひとりで泣いていた。「――母さん」 僕が声をかけると、母が少し頭を上げて上目遣いにこっちを見た。「なんで未来にあんなことをするの?」「あの子はダメよ!」 ピシャッと言い放たれたその声は上ずっていた。 ひくっ、ひくっと...

VOICE] VOICE 73

 概要: 第73話 わたしを呼ぶ兄未来視点 家に入った途端、わたしの携帯電話が震えた。 電話? しかも知らない番号だった。悠聖くんもわたしの携帯を不思議そうな表情で覗き込んでいる。知っている人なら電話なんてかけてこない。悠聖くんとお兄ちゃん以外は。 通話ボタンを押すと、すぐに向こうが話し始めた。『えっと未来さんですか? 名字をなんてお読みすればいいのかわからないのですが、こちら湊総合病院救急外来の看護師畑田と...

VOICE] VOICE 72

 概要: 第72話 守るべきもの柊視点流血を含む残虐なシーンがあります。苦手な方はお戻りください。 未来の家、喜和荘に着いたのは十八時半を過ぎていた。 未来が星を見たいと言っていた土手に寄ったから少し遅くなった。まだ空が明るくて星は見えなかったけどいつか未来の思いを叶えてやりたい。  未来に俺の本当の父親があいつだということがバレる前に。 縁側の方から回ると、茶の間でひとりで酒を飲んでいる実父の姿が見えた。 ...

VOICE] VOICE 71

 概要: 第71話 兄の行動、彼の行動未来視点 仕事をしていたら瑞穂さんに変な質問をされた。 瑞穂さんくらいの年齢の男の人がわたしにとって恋愛対象になりうるか。結局答えてはいないけど、十五歳のわたしが二十二、三歳くらいの人を恋愛対象に思うのって変なことなのだろうか。 遠まわしにお兄ちゃんに恋愛感情を抱いているのか聞かれたような気がしていた。 わかっているの。お兄ちゃんを好きになってはいけないって。 あの日から...

VOICE] VOICE 70

 概要: 第70話 君にとっての僕って?悠聖視点 兄貴の話を聞いて、僕は放心状態になった。 サワサワと吹く優しい風が少し生ぬるく感じた。もう初夏の陽気に近づいているのだろう。 未来と兄貴は異母兄妹じゃなかった。 それなのにひとつ屋根の下に住み、兄貴の腕枕で心地よさそうに眠る未来。それを思い出したら兄貴に嫉妬を覚えないわけがなかった。 未来が兄貴のために捨て身の行動を取ったのも納得がいかなかった。 もし兄貴の父...

VOICE] VOICE 69

 概要: 第69話 悲しまないで柊視点 図書館内に入り、返却貸出しカウンターを左に見て、いつも行く書籍の小説コーナーを目指して歩いた。 背の高い書架をいくつも通り過ぎる。 ふと、さっき目に入った夾竹桃を思い出した。 なんとなく植物・園芸コーナーに立ち寄り、花言葉を調べてみる。 ――危険な愛、用心、油断大敵、危険 あんなにきれいなの花なのに、花言葉は少し恐ろしかった。 『危険』という言葉が繰り返し入っているのが意...

VOICE] VOICE 68

 概要: 第68話 彼女の切ない想い柊視点 訳が解らないといった表情の悠聖を、俺はじっと見つめていた。 困惑顔のまま首を振り、俺をきつい眼差しで睨みつける。 こんなに感情を露わにする悠聖は本当に珍しい。未来のことになると、感情のコントロールができなくなるのかもしれない。「未来を騙せと言うのかよ?」「……そう思われてもしかたがないが、頼む」 ベンチに座り込む悠聖の前に立って、深く頭を下げた。「兄貴が未来に嫌われた...

VOICE] VOICE 67

 概要: 第67話 赤の他人柊視点 顔を強張らせ、今にも泣き叫びそうな悠聖を目にして、俺は一回深呼吸をした。 まず自分が落ち着かないといけない。 呼びかけると、両腿に肘を乗せて頭を抱えていた悠聖がちらりと俺の方に視線を向けた。 目許が濡れている、静かに泣いていたんだろう。「あいつは……俺の実の父親は……」 悠聖が眼鏡を外して、手の甲で目許を拭う。 それが終わるのを待って俺は重い口を開いた。「未来の実父じゃないんだ...

満月の夜に見る夢は] 満月の夜に見る夢は 第7章 第92夜 恩愛

 概要:   トイレもアンティークな小さな絵の額縁や、かわいい陶器の飾り物が並べられている。 この家に着いて、今一番息をつけた気がした。だけどずっとこうしているわけにはいかない。 少し時間を置いて、静かにダイニングに戻ろうとした。その時――「なんでわかってくれないんだよ!」 翔吾さんの怒鳴り声が聞こえてきた。 ダイニングの中はシーンと静まり返っている。「だって……両親がいない子なんて、雨宮家の嫁として……」「病気...

VOICE] VOICE 66

 概要: 第66話 露呈された真実柊視点 その時、俺は数学教務室で未来の母親にメールをしていた。 写真と一緒に送られてきた封筒の中には二十万円もの現金が入っていたのだ。 それは受け取れないということと、実家から戻られたら一度お会いしたいといった内容のメールだ。 こんな感じの文章でいいか確認していた時、携帯電話が震えた。 悠聖からの電話。メールじゃなくて電話なことにいやな予感しかしなかった。 あいつが俺の仕事中...

VOICE] VOICE 65

 概要: 第65話 忍び寄る魔の手悠聖視点 図書室の返却本をすべて戻して、未来を図書館まで送る。 明日またたくさん返却本があったら全部橋本先輩に押しつけてやろうと思った。 あの橋本先輩のデジカメの動画を観て、未来と一緒にいるサラリーマン風の男が自分の兄貴だと知ったということをようやく彼女に話すことができた。車のナンバーですぐにわかったということも付け加えて。 未来はあの時かなり驚いたと話した。それはそうだろう...

VOICE] VOICE 64

 概要: 第64話 解けた誤解未来視点「……なんだやっぱりおまえいたのかよ」 橋本先輩が小さく舌打ちをして、わたしの肩を解放した。 「そんなことだろうと思ってました。やることが汚いですよ」 悠聖くんが橋本先輩の前に立ち、わたしを背中の後ろに隠してくれた。 こんな悠聖くんの行動にドキッとする。本当に勇敢なナイトみたい。「おまえさぁ、まだつき合ってるの?」「先輩に関係ないし、入る隙ないって言いましたよね?」「リーマ...

VOICE] VOICE 63

 概要: 第63話 図書委員の謎未来視点 風邪だったのかどうかはわからないけど結構長引いた。 でも土日を挟んでいたから、学校もバイトも一日休んだだけですんだ。 病院も行かずにすっかりよくなって、お兄ちゃんは安心したようだった。 あれから、わたし達の関係は何も変わっていない。デートの約束は延期になってしまって残念だけど、いつか約束の土手に行きたい。流れ星も何回も見ているから、お兄ちゃんにも見せてあげたいんだ。 ...

VOICE] VOICE 62

 概要: 第62話 優しい嘘未来視点 頭がボーっとして、思考が纏まらない。 悠聖くんに悪いことをしてしまった。 自分の唇に指の腹を当てると、さっきの悠聖くんの感触を思い出した。 なんで、あんなにわたし動揺したんだろう。恋人の悠聖くんのキスがいやなはずないのに。抱きしめられてうれしいはずないのに。 なんであんなに身体が強張って涙が出てしまったのだろうか。昨日からわたし、おかしい。 部屋の扉がノックされて、入って...

VOICE] VOICE 61

 概要: 第61話 苦しむふたり柊視点 ベッドの上で小さく震え続ける未来の顔は真っ青だった。 そして昨日、あのアパートで発見した時のように、視線は宙を彷徨っている。「大丈夫か? 未来?」“おに……いちゃん?” うなずいて声をかけると、未来の濡れた目はようやく俺を見てくれた。 両手で自分の口を覆って出ない声を抑えるようにしながら未来が泣き出す。喉元でくぐもる苦しそうな呼吸音が悲痛な叫びに聞こえた。「大丈夫だ、未来。...

VOICE] VOICE 60

 概要: 第60話 彼女の変化悠聖視点 未来が休みと担任から聞かされ、メールをしたけど何の連絡も来なかった。 連絡もできないくらいだからよっぽど辛いんだろうと思う。兄貴も仕事で看病する人もいないだろうと思い、マンションに寄ってみることにした。  エントランスで部屋番号を押してインターホンを鳴らす。 中に人がいれば開けてもらえる。こういう時、スペアキーをもらっておけばよかったと思う。未来がいても苦しくて動けなけ...

VOICE] VOICE 59

 概要: 第59話 安心からドキドキへ未来視点 翌日の朝。 なぜかわたしは熱を出してしまった。「結構あるな。身体、だるいだろう?」 体温計を受け取ったお兄ちゃんが唸るような声を上げた。 わたしの額に手をあてて顔をしかめる。その手が冷たくて上気した顔が気持ちいい。 病院へ行こう、と言うお兄ちゃんに首を振って即断ると怪訝な顔をされた。 眉間の辺りがモヤモヤして身体中の節々が痛い。でも病院には行きたくない。動きたく...

VOICE] VOICE 58

 概要: 第58話 揺れる気持ち未来視点 悠聖くんから連絡が来ていたのは、二十時過ぎのことだった。 義父に身体を弄ばれている間、わたしの右手の中ではずっと携帯が震えていた。 そのおかげで携帯の方に意識が集中できていた。かろうじて耐えられたのだと思う。  『バイト終わった? お疲れ様。明日仕事の前に少しだけデートしよう』 その一時間後の二十一時過ぎにもうひとつメールが来ている。  『寝ているのかな? 未来。逢い...

VOICE] VOICE 57

 概要: 第57話 兄妹の絆柊視点 未来を浴室に入れて、リビングに戻ると待たせていた修哉が「ごめん」といきなり詫びた。 「未来ちゃんに……おまえから離れろって言ったこと……」 口ごもりながら頭を下げ続ける修哉。 ソファから立ち上がって、最敬礼の状態を保つその肩を軽く叩く。修哉の思い違いを正す、いいチャンスだと思った。「未来に俺が必要なんじゃないんだ。俺に未来が必要なんだよ」 そう伝えると、修哉が口をあんぐり開けた...

VOICE] VOICE 56

 概要: 第56話 わたしの居場所未来視点 ――初めてじゃないのか? なんとか言え! この淫乱がっ!!―― うなずいて肯定すると、何回も頬を叩かれた。口の中に生暖かい血液の味が広がってゆく。 『相手は柊なのか?』と、何度も聞かれた。わたしは絶対にその人の名を言わなかった。それがまた義父の逆鱗に触れたらしい。再び何度も叩かれた。 あまりの衝撃に頭が朦朧とした頃、再び義父がわたしの中に――**  目を開けると、暗い中で...

VOICE] VOICE 55

 概要: 第55話 本当の兄妹柊視点 修哉の「運転を代わる」という申し出に、素直にうなずいた。 後部座席のドアを開けてもらい、未来を抱えたまま自分も乗り込む。 座席に下ろさずに、抱いたまま腰を落ち着ける。この重みが尊く感じた。ここに未来がいる、もう手離したくないと思った。この子を救えなかったくせに―― 抱き込んでいる未来の胸の辺りで、携帯電話のバイブレーターの振動が伝わってきた。 そっとタオルケットをずらしてみ...

VOICE] VOICE 54

 概要: 第54話 穢された妹柊視点 待ち合わせ時間から約二十分遅れで図書館に着くと、未来の姿はなかった。 遅くなってしまったからだろうか。車を降りて辺りを探したけど見当たらない。 図書館の庭のベンチに見覚えのある姿を見つけた。 頭を抱えて座り込み、ガックリと肩を落としている。どう見ても修哉だった。「修哉! いいところに! おまえ未来を見なかったか?」「……」 ちらっとこっちに視線を向けた修哉が、無言で俯いた。...

VOICE] VOICE 53

 概要: 第53話 進むべき道未来視点性虐待シーンがあります。苦手な方はお戻りください。 十九時になり、重い足取りで図書館を出た。 どうしよう、今日家に帰らないとお兄ちゃんが義父に酷い目に遭わされるかもしれない。 でも、お兄ちゃんはひとりで義父に会うなって言う。その思いを裏切ることもできない。だけどこのまま義父の言うことを無視し続けたら―― 図書館の門の前に人が見えた。だけどお兄ちゃんじゃなさそう。 よく見ると...

VOICE] VOICE 52

 概要: 第52話 本当の兄は?柊視点 家に帰ったら、未来の母親から手紙が届いていた。 宛名は俺になっていて、やけに厚みのある少し大きめのサイズの封筒だった。中からはさらに白い手紙サイズの封筒が出てきた。そこにも『佐藤 柊様』と達筆な文字が書かれている。  『前略   初夏を思わせる陽気になりました。   本当にお世話になっております。未来は元気ですか? ご迷惑をお掛けしていないでしょうか?   わがままを言...

VOICE] VOICE 51

 概要: 第51話 兄の思い、わたしの思い未来視点 お兄ちゃんの部屋から声が聞こえた。会話が聞こえてくるから電話をしているのだろう。 そしてそれは、哀しげな声から少し怒ったような口調に変化してゆく。相手は修哉さんのようだ。 瑞穂さんに何かあったようだけど、詳しくはわからない。 でもお兄ちゃんがわたしのために家を出られないと言っているのはわかった。今はわたしが一番大切で、わたしのことだけを考えたいって言ってくれ...

VOICE] VOICE 50

 概要: 第50話 大切なのは……妹柊視点 未来達の試験当日に、彼女の母親からメールが来た。 連絡先は伝えてあったが、まさか俺宛にメールが来ることはないと思っていなかったから少し驚いた。  『未来がお世話になっています。今私は実家に来ています。   そこで佐藤さんに見せたいものが見つかりました。そちらへ郵送させていただきます。   本日送りましたので、近日中には届くかと思います。未来をよろしくお願いします』 俺...
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