空色なキモチ

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2013/03/31
満月の夜に見る夢は] 満月の夜に見る夢は 第6章 第75夜 事件
2013/03/28
満月の夜に見る夢は] 満月の夜に見る夢は 第6章 第74夜 事件
2013/03/26
満月の夜に見る夢は] 満月の夜に見る夢は 第6章 第73夜 事件 雪乃side
2013/03/23
満月の夜に見る夢は] 満月の夜に見る夢は 第6章 第72夜 事件
2013/03/22
満月の夜に見る夢は] 満月の夜に見る夢は 第6章 第71夜 事件
2013/03/20
満月の夜に見る夢は] 満月の夜に見る夢は 第6章 第70夜 事件 雪乃side
2013/03/19
満月の夜に見る夢は] 満月の夜に見る夢は 第6章 第69夜 事件
2013/03/16
満月の夜に見る夢は] 満月の夜に見る夢は 第6章 第68夜 事件 雪乃side
2013/03/15
満月の夜に見る夢は] 満月の夜に見る夢は 第6章 第67夜 事件
2013/03/14
満月の夜に見る夢は] 満月の夜に見る夢は 第6章 第66夜 事件
2013/03/12
満月の夜に見る夢は] 満月の夜に見る夢は 第5章 第65夜 記憶
2013/03/11
満月の夜に見る夢は] 満月の夜に見る夢は 第5章 第64夜 記憶
2013/03/08
片隅の花] 片隅の花 13 飛鳥side 
2013/03/08
満月の夜に見る夢は] 満月の夜に見る夢は 第5章 第63夜 記憶
2013/03/07
片隅の花] 片隅の花 12 翔side
2013/03/07
満月の夜に見る夢は] 満月の夜に見る夢は 第5章 第62夜 記憶
2013/03/05
片隅の花] 片隅の花 11
2013/03/05
満月の夜に見る夢は] 満月の夜に見る夢は 第5章 第61夜 記憶
2013/03/04
片隅の花] 片隅の花 10
2013/03/04
満月の夜に見る夢は] 満月の夜に見る夢は 第5章 第60夜 記憶 -雪乃の過去-
2013/03/02
片隅の花] 片隅の花 9
2013/03/02
満月の夜に見る夢は] 満月の夜に見る夢は 第5章 第59夜 記憶
2013/03/01
片隅の花] 片隅の花 8
2013/03/01
満月の夜に見る夢は] 満月の夜に見る夢は 第5章 第58夜 記憶 
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満月の夜に見る夢は] 満月の夜に見る夢は 第6章 第75夜 事件

 概要:   身辺調査をされていた……と、いうわけか。 腹が立つ、というよりは諦めの気持ちのほうが大きかった。 だけど、ようやく説明をさせてもらえる機会ができた。  湯田専務は俺が弁解すると思っていたようだ。話を進めると、表情に怒りの色が見えてきた。 テーブルの上に置かれたごつい拳がきつく握りしめられ、小さく震えている。 だけどそれで構わない。 もし、この縁談話が勧められてしまうようならば……覚悟を決めて俺は今...

満月の夜に見る夢は] 満月の夜に見る夢は 第6章 第74夜 事件

 概要:   それから雪乃は滅多に部屋から出てこなくなった。 職場でも家でもほぼ接点なし。 俺がいない間に入浴を済ませ、食事は別々に食べる。それが当たり前になっていた。  俺が帰ってくるとすでに雪乃は家にいて、部屋に閉じこもっている。 その扉をノックしていいのか迷い、結局せずにリビングへ向かう。  玄関に雪乃の靴がある。それだけが君がこの家にいる証拠。 職場では毎日湯田晴花にベタベタされる日々。 なるべく外...

満月の夜に見る夢は] 満月の夜に見る夢は 第6章 第73夜 事件 雪乃side

 概要:   わたしは辞令の出たその日の仕事帰り、クマさんのお店へ寄っていた。 ひとりで来るのは初めてだけど、クマさんは歓迎してくれた。 今日は比較的団体客が多いらしい。カウンター席にお客さんはいなかった。 今ならクマさんも時間が空いているとのことで、人事異動で翔吾さんと仕事の繋がりがなくなったことを話した。 引っ越しの家探しをしていることも……そして、父と翔吾さんのお姉さんのことも。 わたしが翔吾さんの姪を...

満月の夜に見る夢は] 満月の夜に見る夢は 第6章 第72夜 事件

 概要:   雪乃は今日も早めに出社した。 俺も一緒に行くと言ったのに、朝ご飯作ってあるから食べてから出てと拒絶された。 ベーコンエッグとトーストとスープにサラダ。雪乃が食べた形跡はない。  俺と一緒に出社するのが嫌なのかもしれない。 一緒に住んでいるのを他の人にバラしたくないから? それとも―― もう、俺と一緒にいたくないからなのか? 目玉焼きにフォークを突き刺すと、トロリと半熟の黄身が流れ出してくる。俺の...

満月の夜に見る夢は] 満月の夜に見る夢は 第6章 第71夜 事件

 概要:   仕事で少しトラブルがあって、帰りが遅くなってしまった。 家に着いたのは二十時半をまわっていた。「ただいま、雪乃」 リビングは真っ暗で、雪乃の部屋の扉をノックすると返事はなかった。 眠ってるのか? 体調があまりよくないのかもしれない。 静かに扉を開けてみると、部屋の中は真っ暗だった。 電気をつけると、もぬけの殻で布団の上にクマのぬいぐるみと雑誌が……。 賃貸住宅情報誌。 嫌な予感に胸が疼くのを押さ...

満月の夜に見る夢は] 満月の夜に見る夢は 第6章 第70夜 事件 雪乃side

 概要:   翌日の朝。 翔吾さんは社につくなり、オフィスを出て行った。 その時、わたしは部長に第一会議室へ呼び出されていた。 話は簡単なことだった。 今、翔吾さんは湯田専務の部屋にいること。 翔吾さんには湯田専務の娘さんとの見合い話が持ち上がっていること。 それは今週の日曜日に決まっていること。 今はその打ち合わせをしていること。  彼のためを思うなら、身を引くように―― 遠まわしにだけど、そう言われた。 ...

満月の夜に見る夢は] 満月の夜に見る夢は 第6章 第69夜 事件

 概要:   部長からの電話は湯田専務の娘、晴花との見合いの日取りが決まったという連絡だった。 勝手に決められても困ると口論をして結構時間が経ってしまった。 部長としては見合いを成功させてもらった方が助かる、でも俺の気持ちを汲んでとりあえず見合いだけして断ってくれてもいいからとしつこく頼まれてしまったのだ。 やっぱり部長は湯田専務に何か提示されている、そう確信した。 でもそれが何かは言わない。 とりあえず明...

満月の夜に見る夢は] 満月の夜に見る夢は 第6章 第68夜 事件 雪乃side

 概要:   翔吾さんがいなくなって店長のクマさんとふたりきりにされてしまった。 うう……どうしよう。 クマさんはカウンターに肘をついてわたしをじっと見つめている。 そして目が合うとニッコリ微笑む。「雪乃ちゃん、ちょっと待っててね」 そう言い残して、クマさんはカウンターの奥の厨房に入っていく。 ほっとしたのもつかの間、すぐに誰かと話しながら戻って来る。中で働いている若い男の店員さんだ。 このお店の店員さんはみ...

満月の夜に見る夢は] 満月の夜に見る夢は 第6章 第67夜 事件

 概要:   困った話になってしまった……。  結局強引に見合い写真と釣書を手渡された。 本人の許可なしにこんな大切なものを預かるなんてどういうことですか? と告げたにも拘らず。『湯田専務からの申し出を断る理由はないだろう? 雨宮くん、わが社に骨を埋める気があるなら受けるべきだ! そしてわが営業部のためにも――』 そこまで言って部長は口をつぐんだ。 もしかしたら部長は湯田専務に何か言われているのか? 営業部にメ...

満月の夜に見る夢は] 満月の夜に見る夢は 第6章 第66夜 事件

 概要:   わけがわからないまま呆然としていると、重々しくため息をついた部長が口を開いた。「先日の入社式で、君は新入社員誘導係をやったろう?」「はあ?」「その時に、今年の新人の中に湯田常務、いや、専務のひとり娘がいたことは知っているだろう?」 ――湯田専務? ん? 聞いたことがある名前……確か真奈美が就いている常務だった気がする。今回の辞令で専務に昇格したのか……ひとり娘? 入社式の時のことを思い出そうとするけ...

満月の夜に見る夢は] 満月の夜に見る夢は 第5章 第65夜 記憶

 概要:   翌週の月曜。 結局雪乃をひとりで家に残すなら会社に連れて行ったほうがいいと思い、一緒に出社した。  雪乃は入社した時から早く出社する癖がついているようで、早く行きたがる。 俺はいつもバラバラで八時少し過ぎにつくこともあるし、遅い時でも八時半くらいまでにはオフィスに入るようにしているが雪乃は八時には入っているという。偉いよなと改めて感心してしまう。 それにあわせて出社したら、いつもは俺より来るの...

満月の夜に見る夢は] 満月の夜に見る夢は 第5章 第64夜 記憶

 概要:   退院してから土曜日の引っ越し前日まで、毎日病院の外来へ通った。  こめかみや頬の傷の処置、そして思い出したことを少しずつ話していたようだ。 雪乃が処置を終えた後、受診についていった俺だけ診察室に呼ばれ、担当医師と話す機会を作ってもらえた。 医師と話したかったからちょうどよかった。  傷の治りはとてもよく順調で、あとは家でガーゼを取り替えるなどの処置でいいとのことだった。傷の痕も残らないだろうと...

片隅の花] 片隅の花 13 飛鳥side 

 概要:   言うなれば『光』と『影』 『光』は僕の双子の弟、翔。 僕はいつも翔の後ろに隠れているだけ。 翔はいつも『光』に照らされ、その後ろにいる僕は『影』になる。*** 僕らは双子で、見た目はそっくりだけど中身は全然違う。 双子の弟、翔はいつも堂々として前を向いていた。 逆に僕は翔の後ろに隠れ、いつも遅れをとっているただの臆病者だった。 翔は要領がよく、一度やったことはすぐに吸収しなんでもそつなくこなす...

満月の夜に見る夢は] 満月の夜に見る夢は 第5章 第63夜 記憶

 概要:   それからがさらに大忙しだった。 翌々日雪乃が退院して、そのまま俺の車で彼女のマンションへ向かう。 俺が雪乃の家の場所を知っていたことにすごく驚いていた。 これで俺が本当の恋人だと認めてくれればいいなと少しだけ期待してしまった。 雪乃は自分の家のことは覚えていたようで、どこに何が入っているなどは把握していた。 俺の家から持ってきた大き目のバッグも使って衣類は全て詰め込むことができた。「あと必要な...

片隅の花] 片隅の花 12 翔side

 概要:   言うなれば『光』と『影』 俺が『影』で双子の兄、飛鳥が『光』 俺は飛鳥の影となり、一生涯生きていく。それでいいと思っていた。*** 俺達の後をちょこちょこついてくるチビ。 集団登下校を守って必死になって追いかけてくるその姿はまるで刷り込みのようだった。 いつも転びそうになりながらようやくついてくる。 つまらなそうなその目は何も映し出していないようにすら見えた。 ただ、俺らの後を必死で追うだけ。...

満月の夜に見る夢は] 満月の夜に見る夢は 第5章 第62夜 記憶

 概要:   それからがあわただしい生活がはじまった。 まず翌日出社して、雪乃の課長と係長に時間を作ってもらい、彼女の現在の状況を話した。 身体の方は問題ないが、記憶が抜け落ちていること。 仕事の内容や社の人間のことを覚えているかわからないこと、しばらく休職扱いにしてほしいと願い出る。  課長も係長も雪乃の働きぶりを知っている。 部長に報告し、できる限りの期間、休職扱いにしてもらえるよう頼んでくれるというこ...

片隅の花] 片隅の花 11

 概要:   だけど、なんで翔くんがわたしにキスをするのかわからなかった。 だってキスって好きな人とするものでしょう? わたしは翔くんのペットなはずなのに。ペットとして好きだからするの?  なぜか翔くんは悲しそうな表情でわたしを見下ろしている。 今にも泣きそうな、そんな切ない顔で。 わたしに泣けと言ったのに、翔くんが泣きそうだなんておかしいよ。 すぅっと翔くんの顔が、わたしの右の耳元に近づいてきた。「ずっと...

満月の夜に見る夢は] 満月の夜に見る夢は 第5章 第61夜 記憶

 概要: 「そう……だった、のか」 雪乃が淡々と語る記憶。 その一語一句を聞き逃すまいと、涙ながらに語る彼女の手を握りしめていた。 雪乃に対して申し訳ない気持ちが押し寄せてくる。 自分の姉がいなければ……義兄と出逢っていなければ今頃雪乃はしあわせだったろう。そして雪乃のお母さんも……。 それは俺にどうすることもできないかもしれないけど、罪悪感を抱かずにいられなかった。「お父さんのことは憶えているの?」 姉から、雪...

片隅の花] 片隅の花 10

 概要:   結局そのまま翔くんの家に連れてこられた。 雨にけぶる懐かしい外観。中には一度も入ったことのなかったお家。   玄関が広くてビックリした。上がってすぐに二階への折り返し階段があるけど先は見えない。 この辺似たような建売住宅だと思っていたのに、こんな広々としたお家もあったなんて知らなかった。  そして、女物の革靴が一足揃えられて置いてあった。 この靴、見覚えがある。沙羅ちゃんのだ。 沙羅ちゃんもこ...

満月の夜に見る夢は] 満月の夜に見る夢は 第5章 第60夜 記憶 -雪乃の過去-

 概要:   高三の十一月、ある寒い朝のこと。「――あったぞー!」 暴風雨の夜の翌日。 前日から行方不明で捜索願いを出していた母の遺体が近くの川で発見された。 いたぞ、じゃなくて、あったぞ。 もうすでに母は人としてではなく、モノ扱いをされていた。 事故扱いで処理された母の死。 だけどわたしは知っていた。母は自殺だった。 初七日がすんで、ひとりで母の遺品を整理していた時に知った事実。  小さなメモ帳に母は日記を...

片隅の花] 片隅の花 9

 概要: 「待って……かっ……せんぱっ……いっ! 一条先輩っ!」 腕を引かれ早歩きをされて息が切れてしまい、声も絶え絶えにようやく呼び止めた。 「翔くん」って言いそうになって慌てて「先輩」と言い直す。そんな慣れ慣れしい呼び方をして怒られるのが怖かった。 ピタリと目の前の翔くんの足が止まってこっちを振り返る。「ふーん、俺は名前で呼ばないんだ。飛鳥のことは『飛鳥くん』って呼んでたくせに」 厭味な顔で見下ろすように言わ...

満月の夜に見る夢は] 満月の夜に見る夢は 第5章 第59夜 記憶

 概要:   それからカンファレンスルームという場所で、俺と姉と義兄で医師の説明を訊いた。 みゅうを抱えた雪乃とぶつかった車のスピードはほとんど出ていなかったこと。 身体の方は奇跡的に骨折などなく打撲だけで済んだこと。 顔の擦過傷やこめかみの傷も幸い深くはないが、多少痕は残るかもしれないこと。 頭部MRIの結果、脳の異常は見当たらないこと。 だけど受傷後しばらくしてから症状が出現することもあるということ。  ...

片隅の花] 片隅の花 8

 概要:   最終日の上映であり、レディースデーだったから映画館は結構混んでいた。 上映時間間際に滑り込むように入ったわたし達は四人並んで座れそうになかった。「映画終わったら、出口で待ち合わせね」 沙羅ちゃんと飛鳥くんはふたつ並んで空いていた席ににさっと座ってキープしてる。 鞄を置いて、暗くならないうちにとポップコーンとジュースを買いに行くとふたりでいそいそ出て行った。 唖然と立ち尽くすしかないわたし。 そ...

満月の夜に見る夢は] 満月の夜に見る夢は 第5章 第58夜 記憶 

 概要:   姉から電話がかかってきて雪乃が事故に遭ったと聞いた。 運ばれたのは職場のすぐ近くの湊総合病院で、出先からすぐにタクシーで向かった。 なぜ姉が職場の近くにいる? どうして雪乃と接触している? なぜ彼女が事故に遭う? 何を訊いても姉はパニック状態で埒が明かなかった。 俺が姉の頼みを……雪乃に義兄と逢ってほしいと頼むことを拒否したから、直接接触を試みたというのか? ばかげている。 一階の救急外来で彼女...
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