空色なキモチ

2013年02月の更新履歴 [前月]  [次月]

2013/02/08
満月の夜に見る夢は] 満月の夜に見る夢は 第3章 第44夜 閑話
2013/02/08
満月の夜に見る夢は] 満月の夜に見る夢は 第3章 第43夜
2013/02/08
満月の夜に見る夢は] 満月の夜に見る夢は 第3章 第42夜
2013/02/08
満月の夜に見る夢は] 満月の夜に見る夢は 第3章 第41夜
2013/02/08
満月の夜に見る夢は] 満月の夜に見る夢は 第3章 第40夜
2013/02/08
満月の夜に見る夢は] 満月の夜に見る夢は 第3章 第39夜
2013/02/08
満月の夜に見る夢は] 満月の夜に見る夢は 第3章 第38夜 翔吾side
2013/02/08
満月の夜に見る夢は] 満月の夜に見る夢は 第3章 第37夜
2013/02/08
満月の夜に見る夢は] 満月の夜に見る夢は 第3章 第36夜
2013/02/08
満月の夜に見る夢は] 満月の夜に見る夢は 第3章 第35夜
2013/02/08
満月の夜に見る夢は] 満月の夜に見る夢は 第2章 第34夜 閑話
2013/02/08
満月の夜に見る夢は] 満月の夜に見る夢は 第2章 第33夜 翔吾side
2013/02/08
満月の夜に見る夢は] 満月の夜に見る夢は 第2章 第32夜 翔吾side
2013/02/08
満月の夜に見る夢は] 満月の夜に見る夢は 第2章 第31夜 翔吾side
2013/02/08
満月の夜に見る夢は] 満月の夜に見る夢は 第2章 第30夜
2013/02/08
満月の夜に見る夢は] 満月の夜に見る夢は 第2章 第29夜
2013/02/08
満月の夜に見る夢は] 満月の夜に見る夢は 第2章 第28夜
2013/02/08
満月の夜に見る夢は] 満月の夜に見る夢は 第2章 第27夜
2013/02/08
満月の夜に見る夢は] 満月の夜に見る夢は 第2章 第26夜
2013/02/08
満月の夜に見る夢は] 満月の夜に見る夢は 第2章 第25夜
2013/02/08
満月の夜に見る夢は] 満月の夜に見る夢は 第2章 第24夜
2013/02/08
満月の夜に見る夢は] 満月の夜に見る夢は 第2章 第23夜
2013/02/08
満月の夜に見る夢は] 満月の夜に見る夢は 第2章 第22夜
2013/02/08
満月の夜に見る夢は] 満月の夜に見る夢は 第2章 第21夜
2013/02/08
満月の夜に見る夢は] 満月の夜に見る夢は 第20夜 閑話
2013/02/08
満月の夜に見る夢は] 満月の夜に見る夢は 第19夜 翔吾side
2013/02/08
満月の夜に見る夢は] 満月の夜に見る夢は 第18夜 翔吾side
2013/02/08
満月の夜に見る夢は] 満月の夜に見る夢は 第17夜 翔吾side
2013/02/08
満月の夜に見る夢は] 満月の夜に見る夢は 第16夜 翔吾side
BACK|全1頁|NEXT

満月の夜に見る夢は] 満月の夜に見る夢は 第3章 第44夜 閑話

 概要:   その日の終業前、三浦さんに話す時間を作ってもらった。 昨日のこと、ちゃんと伝えておかないといけないと思ったから。 いろいろ心配かけちゃったし……。「ん。詳しい理由はわからないけど、雨宮と仲直りしたってわけ、ね」「えっ?」 まだ何も話してないのになんでっ? 話そうとしたことを言い当てられて呆然としていると、三浦さんが苦笑いでわたしを指差した。「首元、キスマークついてる」「ええっ?」  慌てて両首を...

満月の夜に見る夢は] 満月の夜に見る夢は 第3章 第43夜

 概要:  「さて、どこから聞かせてもらおうかな?」 後処理をして、わたしを低い棚の上に座らせたまま翔吾さんが詰め寄ってきた。 身体はまだ火照っている。下半身もまだジンジンしているし胸も張っている気がする。 その状態でそんな艶っぽい目で見られても……。「その前に……手伝うことって……?」「へ?」「さっき秘書室の前で言ったじゃないですかあ……手伝ってもらおうかって……」 疲労と羞恥で泣きべそをかきながら訴えると、ああ、...

満月の夜に見る夢は] 満月の夜に見る夢は 第3章 第42夜

 概要:   十五階の重役室フロアから階段で連れてこられたのは地下一階の資料室。 さすがに下りでもこれだけ下りてきたら足がだるい。 ここは、初めて翔吾さんに飲みに誘われて、メアドを渡された場所。 ここは鍵がないと開かないのに。 そう思っていた、ら。目の前で鍵が開けられた。 うっ! なんで資料室の鍵を翔吾さんが持っているの?  少し乱暴に背中を押され、資料室に押し込まれた後、背後で内鍵を閉める音がした。「え?...

満月の夜に見る夢は] 満月の夜に見る夢は 第3章 第41夜

 概要:   翌日の昼休み。 わたしは気合を入れて秘書課へ向かった。 オフィスを出る時、翔吾さんは係長と話しているようだった。 対応してくれた秘書さんも美人でビックリしてしまう……同じ人間とは思えない。 スタイルもよくて、同じ制服を着ているのに全く別物に見えてしまう。 わたしみたいな寸胴が着るのと訳が違う、ウエストの括れやヒップの締まり具合が……わたしはエロ親父か!「風間さん? どうしたの?」 秘書課の扉を開け...

満月の夜に見る夢は] 満月の夜に見る夢は 第3章 第40夜

 概要: 『行かないで! 行かないで!』 白い半袖のワイシャツ、その広い背中を追うわたしの姿。 つんのめりそうになりながら、よく履けていないサンダルで走る。 でもわたしの言葉なんて……届かない。『――――お父さん!!』「……きの……ゆきの!」 急に大きな声で名を呼ばれ、正気に戻った。 わたしの顔を翔吾さんが覗き込んでいる。 その顔は驚愕を表し、かなり蒼白しているように見えた。目の前が白っぽい膜で覆われたようになってい...

満月の夜に見る夢は] 満月の夜に見る夢は 第3章 第39夜

 概要: 「――――あ」  気がついたら三浦さんの家のリビングのソファで横になっていた。 身体には毛布がかけられて……。 向かい合わせに置かれたソファに三浦さんも眠っている。 テーブルの上にはビールの缶とわたしが飲んだチューハイの缶が乱雑に置いてあった。 部屋の電気は落されていて、部屋の隅に置かれたオシャレな黒のライトだけつけられている。 そっか、あれから三浦さんの家に来て飲んで……それから記憶がない。 服の乱れは...

満月の夜に見る夢は] 満月の夜に見る夢は 第3章 第38夜 翔吾side

 概要:   あれから雪乃は電話にもメールにも出ない。かろうじて電源は着いているけど。 何があったんだろう。急用だなんて。 しかも今日帰らないかもしれない? 誰かと一緒なのか聞いても何も答えないし。 嫌な予感しかしない。だけど真奈美には彼女に関わらないよう釘を刺してある。  帰っても雪乃がいないなら急ぐ必要もない。 しょうがないからクマさんの店に行って、カウンターでビールと軽く食事を済ませた。「雨ちゃん、随...

満月の夜に見る夢は] 満月の夜に見る夢は 第3章 第37夜

 概要:   コートのポケットがベンチに当たっていて振動が伝わる。「風間ちゃん、電話」 三浦さんに促され、ポケットから携帯を取り出して画面を見ると、翔吾さんからの着信だった。 どうしよう……出たくない。「雨宮?」 画面を覗かれて慌てて隠すけど、もう遅い。 名前を口に出されていることですでにバレているのだから。「出なくていいの?」 震え続ける電話を握りしめてどうしようか迷っていると、止まった。 留守番電話サービ...

満月の夜に見る夢は] 満月の夜に見る夢は 第3章 第36夜

 概要:   妊娠三ヶ月。 その言葉は忘れられない。 悔しくて、悲しくて目を閉じる。 一生恨んでも恨みきれない。忌まわしい過去が、甦る――「風間さん?」  海原さんに声をかけられ、ふと我に戻る。 覗きこまれるように顔を見つめられて、慌てて目を逸らした。 そうだった、ここ会社の休憩室で――「今日の昼休み、病院へ行ってね。ピンヒールはやめなさいって注意されちゃった。明日からは低い靴にしないとね」 うれしそうに微笑む...

満月の夜に見る夢は] 満月の夜に見る夢は 第3章 第35夜

 概要:   わたしと翔吾さんの内緒のおつき合いがふたたびはじまった。 内緒なのはわたしがお願いしたから。 翔吾さんは納得いかないようでぶーぶー文句を言っていたけど、社内の人にはまだ知られたくない。  だから、何もかも今まで通り。 ただ、気持ちだけは通じ合っている。 わたしが熱を出して、翔吾さんが看病をしてくれたあの時。 様々な誤解がとけて、再度愛を確認しあった。 その次の日の土曜、うちを出ていた翔吾さんに...

満月の夜に見る夢は] 満月の夜に見る夢は 第2章 第34夜 閑話

 概要:   夜中、翔吾さんがベッドから下りて目が覚めた。 部屋はカーテンが少し開いていて月の光のみが照らしてくれている。「あ、起こしちゃった? 水飲む?」 裸のままの翔吾さんが振り返る。 月の光の逆光になっていてよく見えなかったけど、締まった身体つきのシルエットがやけに美しかった。 うん、とうなずいて布団を被るように顔を隠すとくすっと笑い声が聞こえた。  水のペットボトルを持ってきてくれた翔吾さんが布団に...

満月の夜に見る夢は] 満月の夜に見る夢は 第2章 第33夜 翔吾side

 概要:   翌日の朝、起きたら雪乃はまだ微熱があった。 無理に家に連れて行かずによかったかもしれない。 昨日の夜はお互い力尽きて裸のまま抱き合って眠ってしまった。それがいけなかったのかもしれない。「のど……いだいでず……」 昨晩より掠れた声で訴える雪乃。 昨日は啼かせ過ぎたと少しだけ後悔しつつ、お粥を食べさせ薬を飲ませた。 食欲が少しずつわいてきてよかった。顔色もだいぶいい。 「雪乃、今日少し出てもいいかな?...

満月の夜に見る夢は] 満月の夜に見る夢は 第2章 第32夜 翔吾side

 概要:   俺の腕の中で意識を取り戻した雪乃は俺を拒絶し続けた。 帰れだの嫌いだの言いたい放題言い放った。 俺の質問にはまともに答えようともせず、はぐらかすような的を得ないことばかり繰り返す。 今は熱があるからまともに頭が回らないのかもしれない。諦めて雪乃をひとりにすることにした。 寝室を出てから振り返ると、布団にもぐって震えているのがわかった。  なんで泣くの? 泣くほど俺が嫌いなの? 傍にいてほしくな...

満月の夜に見る夢は] 満月の夜に見る夢は 第2章 第31夜 翔吾side

 概要:   仕事を終えて、雪乃が待っている自宅に急ぐと、鍵が閉まっていた。 家の中にいるはずなのに……もしかして用心のために鍵をかけているのかもしれないと思ったらうれしくなった。 あんまり危機管理能力が高くなさそうだったから少し心配していたんだ。 だけどこうして中にいても鍵をかける習慣があるのなら安心できる。 部屋の前でインターホンを押す。 少し待つけど反応はなかった。  風呂でも入ってるのかな? あと三十...

満月の夜に見る夢は] 満月の夜に見る夢は 第2章 第30夜

 概要:   涙でぐしゃぐしゃになったわたしの顔を優しく撫でる温かい手のひら。 それは壊れ物を扱うようにそっと、止め処なく流れ落ちる涙を拭ってくれた。「やっぱり……おかしいと思った。真奈美に何か言われたんだな」「……」「急に帰ったり、拒絶したり不自然なことが多すぎてそうじゃないかと思ってたけど、今確信に変わったよ。聞いて、雪乃」「……ぅ」「俺と真奈美はもう何の関係もないんだよ。信じてくれ」 頬を押さえ込まれながら...

満月の夜に見る夢は] 満月の夜に見る夢は 第2章 第29夜

 概要:   雨宮翔吾はなぜかまた我が物顔でうちのお風呂を使っている。 自宅に帰ってから入ればいいのに。そう思わないのだろうか。 台所に立つとシャワーの音と鼻歌が聞こえてきた。 なんでそんなご機嫌なの? おかしいじゃない? このシチュエーション。 首を傾げつつ居間に戻ると、テーブルの上で携帯電話が震えていた。 わたしのじゃない、あの人の。    “着信:海原真奈美” あ……。 身体の中心が鷲掴みされたようにぎゅ...

満月の夜に見る夢は] 満月の夜に見る夢は 第2章 第28夜

 概要:    目が覚めたらカーテンの隙間から日の光が部屋に射し込んでいた。 今、何時なんだろう? 少しだけ身体が動くようになってる。   窓の上の壁にかけてある時計を見ると、九時半を過ぎてるっ? か! 会社に電話しなきゃ! どうしよう! 無断欠勤になっちゃう。もう三十分も過ぎて……。 ――起き上がった時、手に紙のようなものが触れてそれがカサッと音を立てた。     “もう一日休むと伝えておくから安心して寝てて”...

満月の夜に見る夢は] 満月の夜に見る夢は 第2章 第27夜

 概要: 「雪乃?」 声をかけられて我に返った。 ひとりでトリップしたような感覚に陥っていた。   あの時の母の顔、父の顔、あの人の顔……。「雪乃の実家は遠いの? それでもいいよ。近いうちに会いに行こう」「――無理です」「……俺を会わせたく、ない?」 悲しげに目の前の雨宮翔吾の表情が歪む。 だからなぜそんな顔をされるのか?「必要ない、です」「何が? 何が必要ないって?」「雨宮さんがわたしの親に会う必要も、ここにい...

満月の夜に見る夢は] 満月の夜に見る夢は 第2章 第26夜

 概要:   いつの間にか眠ってしまったようだ。 まだ身体が熱い。でも汗をかいたから喉がカラカラだった。 未だ関節痛の抜けない重だるい身体を無理やり起こし上げて、台所へ向かおうと寝室から居間に入る。「――――あ」 居間のこたつのテーブルに雨宮翔吾が突っ伏して眠っていた。  テーブルの上には風邪薬と水の入ったコップとりんご。 それに、冷却シートの箱。  なんでここにいるの? 帰ってって言ったはずなのに。 両手で自...

満月の夜に見る夢は] 満月の夜に見る夢は 第2章 第25夜

 概要:   身体が熱くて重い。 なんだか締めつけられているような感覚がする。 人の温もりがするのは気のせいだろうか。「……ん?」 重い瞼を開くと、そこには雨宮翔吾の寝顔があった。「んなっ! どうしてっ?」 間違いなくここはわたしの部屋。 そしてわたしのベッドに一緒になって眠っている雨宮翔吾。 わたしの身体はしっかり抱き込まれていて動けない状態だ。「ん? 起きた?」 ゆっくり雨宮翔吾の瞼が開いていく。 わたし...

満月の夜に見る夢は] 満月の夜に見る夢は 第2章 第24夜

 概要:   どうやって家に帰ってきたんだか全然覚えていない。 ただ気がついたら自分の家のベッドの中で丸くなって震えていた。 コートのポケットの中で何度も携帯が震えていたのには気づいていた。 それを手にしようともせずそのまま放置して家に着くなりコートを脱ぎながらベッドに直進し、その辺に投げ捨ててあるはず。 そこでも携帯の振動が聞こえるから、両手で耳を塞ぐ。 しっかり塞いでも聞こえてくるバイブレーター音。 し...

満月の夜に見る夢は] 満月の夜に見る夢は 第2章 第23夜

 概要:    玄関口で佇む海原さんはファーのついたえんじのトレンチコート、黒のタイトなミニスカートに膝下のブーツを履いていた。 首元にはオシャレにブラウンのチェック地のマフラーが巻かれている。 素敵なOLだなって誰が見ても思うだろう。 一方わたしは水色のネックのだぼっとしたセーターに黒いパンツ。そしてダサいグレーの保温用靴下。 女子力のカケラもない。 どう見ても翔吾さんの家にいるのはおかしい人物だと自分でも...

満月の夜に見る夢は] 満月の夜に見る夢は 第2章 第22夜

 概要:   わたしのアパートと翔吾さんのマンションは会社の最寄り駅から真逆。 会社の最寄り駅から翔吾さんの駅は急行で三つ目、うちは急行で三つ乗った後に各駅に乗り換えてひとつ目。翔吾さんの家の方が格段に会社に近い。 下着などを取りにいくために一度家に帰ると、また会社の最寄駅を通過することになる。 それはかなりめんどくさいので、翔吾さんのマンションの最寄り駅で降りて駅ビルで下着を購入した。   駅から徒歩五分...

満月の夜に見る夢は] 満月の夜に見る夢は 第2章 第21夜

 概要: 「風間さん、これあとででいいんでコピー五十部お願いします」 右隣の席に座った翔吾さんが数枚の書類をわたしに手渡した。 書類の確認をしていると、二枚目に黄色のポストイット。  “五分後、休憩室”「はい」 なるべく顔を見ないようにして小さくうなずく。 カタリと音を立てて翔吾さんが席を立った。もう休憩室へ向かうつもりだろう。  オフィスを出てエレベーターホールに向かう途中の左側に給湯室があって、そこには扉...

満月の夜に見る夢は] 満月の夜に見る夢は 第20夜 閑話

 概要:   身体が痛い……腰と、足の間。 ジンジンするような熱いような痛みがするの。 そしてなんだか息苦しいような……。「――――え?」 ぼんやりした瞼を開くと、目の前に硬い男の人の胸。 雨宮翔吾がわたしの身体をしっかり抱きしめて眠っていた。  そっか……わたし、この人と……。 結局流されるように寝てしまった。 初めてだったのに……でも、不思議と後悔はしていなかった。 雨宮翔吾は優しかった。 最初は痛くてすごく怖くてパ...

満月の夜に見る夢は] 満月の夜に見る夢は 第19夜 翔吾side

 概要:   ベッドで眠る彼女を見ていたら俺も眠くなっていつの間にかウトウトしてしまった。 だけど、彼女の動く気配で先に目を覚ますことができた。 案の定、目を覚ました彼女は絶叫した。 俺が手を出したと思っているらしい、失敬な。 まだなにもしていないというと“まだ?”と突っ込まれたのは致し方ない。本当のことだ。 隙あらば何かしたいという気持ちがあったことは間違いないのだから。 彼女も風呂に入りたいだろうと思って...

満月の夜に見る夢は] 満月の夜に見る夢は 第18夜 翔吾side

 概要:   三浦さんと外回りの後によく来る隠れ家的な和食居酒屋に彼女を連れてきた。 会社から最寄り駅を通過して少し歩くとあるこのお店はなかなか見つけづらいんだ。 俺も三浦さんから教えてもらって、ひとりでもよく寄るようになっていた。「え? 雨ちゃんのカノジョ?」 店員に席へと誘導される彼女の背中を追う俺を店長が引きとめた。 いつもひとりの時も三浦さんと来る時もカウンターで、この熊五郎みたいな店長と話しながら...

満月の夜に見る夢は] 満月の夜に見る夢は 第17夜 翔吾side

 概要:   資料室の棚に追い込まれた彼女は、怯えたような目で俺を見上げた。 もう逃がすつもりはなかった。 その顔もそそると思いながら俺はじわじわと彼女を追い詰めていく。  彼女はせいいっぱい俺を牽制しているようだったが、イライラしているのは表情から読み取れた。 俺に仕事以外で話しかけてほしくないという。お願いを聞いてあげたいけど、それだけは無理だ。 だって俺は君と話がしたくてこうしてアプローチしているわけ...

満月の夜に見る夢は] 満月の夜に見る夢は 第16夜 翔吾side

 概要:   どうして? どうして? 何がなんだかさっぱりわからなかった。 今までと全く違う態度。仕事を頼んでも何の返事もない。 救いなのはちゃんと頼んだ仕事はこなしてくれることだけ。  俺は彼女の反応を見るのが好きだったのに。 もちろん仕事をしてもらえる上での付随だということは理解している。だけど―― 「風間さん、これあとで総務課へ持って行ってもらえませんか?」 ちゃんと彼女のほうを見て手渡しているのに、彼...
BACK|全1頁|NEXT